社員インタビュー

- システム開発部 エンジニア
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S・D
中途入社 / 3年
楽しい方へ、歩いていく
前職では、転職支援サイトのバックエンド、メディカル系のAndroidアプリの開発に携わっていた。
だが、もっと自由にいろいろ経験したいと考え、会社を探していたところ、アップフロンティアが目に止まった。
「幅広い分野でユニークな開発をしているところに惹かれました。」
入社後、VOD(ビデオ・オン・デマンド)の大きなプロジェクトに関わり、テレビアプリの開発を手がけた。
その後、チーム異動を経て、新たなチームリーダーのもと多様な案件に携わる。
「現在、チャットbotのフロント部分の開発に着手しています。
技術的には "Vue.js" というJavaScriptフレームワークを使って、クライアント側のユーザーインターフェイスを構築します。
それ以外にも “Python” でのバックエンド機能の開発や、各種案件の見積もり工数算出などを並行して担当しています。」
エンジニアには、土台となる設計をしっかり組み立てた上でその設計に沿った形でコードを書いていくタイプと、
漠然と組み立て完成イメージを描きモジュール単位で機能を開発し、完成に向けて組み上げていくタイプがいる。
自身は、後者。
「頭でイメージしたらコードを書き始め、後から整えていく。
この方が早いし、まず先に触れるモノが完成するので、クライアントにとっても理解されやすい。」
チームリーダーと組み立て完成イメージをキャッチボールしながら道筋を決め、すぐに作業に取り掛る。
設計をしっかり組み立てた上で進めるエンジニアが多い中、稀有な存在でもある。
「楽しいのは、アイデアを考えている時。
“こんな感じ”というイメージを共有しながら、お互い、楽しいと思える方向を目指しています。」
二刀流
AIの開発経験があり、クライアントアプリ開発(以下:アプリ開発)もできる。
技術ベースの違う開発を両刀遣いできるエンジニアである。
「アプリ開発ではタップの感触やレスポンス等、使い勝手が問われますが、AIは統計処理であって、データに基づいて予測する。
データを受け取って処理しその結果を返すので、レスポンスの精度とスピードが問われます。
精度が9割。いかに精度を上げられるかが鍵です。」
もともと大学は情報工学科。
が、ある時期から数学に魅了され、数学科で扱うような専門的な問題解法にハマり、結果として卒業論文も数学的テーマを取り上げた。
「格子暗号という数学的問題を利用する公開鍵暗号で、その中で使われている最も重要な計算量的な問題の“最短ベクトル問題”が研究テーマです。
暗号なので解ければ解読されたことになるのですが、量子コンピュータでも解読できないといわれており、近似式を用いて計算しながらより近い値かどうかをチェックしていきます。」
数学問題とどっぷり向き合う中で培われた数学的なものの見方と論理的思考。
それは今、開発の筋道を見出す際のアプローチの仕方にもつながっている。
面白いことが詰まった、おもちゃ箱
アップフロンティアの良さは、幅広いジャンルのサービスを提供しているお客様の案件に携わることができる点にある。
その多岐にわたるエンドユーザーのニーズに対応することで自身の経験が磨かれ、それが会社の力にもなっていく。
「お客様の手がけているサービスは技術的にも尖っているものが多く、求められる技術やクライアントの要求度も高い。
そういう案件に携われる面白さがあります。
自由研究の場として“超技研の分科会やミニ分科会”(※超技研:アップフロンティアのR&D活動の意)があり、やりたいことを追求できる環境は整っています。
だからこそ、いろいろなことにチャレンジしたい人、学ぶことをいとわない人にこそ向いていると思います。」
仕事を始めた頃は、フルスタックエンジニアになりたかった。
「フロントができて、サーバもできる、サーバインフラもクライアントアプリも、何でもできるエンジニアに憧れていた。
でも今は、エンジニアというより、クリエイターでありたい。
楽しくて面白いものを創ることができればいい、そう思っています。」
目の前の楽しいことを積み重ねた先に、何が見えてくるのか。
技術が進歩し求められるものが変わっていく中で、“楽しさ”という素直な感覚を羅針盤に進むクリエイティブな存在。
それはもはやエンジニアでもなく何か新しい価値を生み出す創造者として、この人は、いつかユニークな何者かになっていくように思える。
- VIEW POINT
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一見した風貌は、どこか少年の面影を残す。
コンビニでお酒を買おうとすると、必ず年齢を訊かれると笑うが、それも頷ける。
仕事の向き合い方を尋ねた際も、気持ちはいつも学生、面白そうなものに食指が伸びると、悪戯っぽく笑う。
趣味の変遷も激しく、子供の頃から続けているものは何一つない。
学生時代はボーリング、一時期、カラオケにハマり、ボルダリングは3級レベル。そして、将棋、数学。
満足するまでやり続けると、次に進む。
好奇心が少年特有の行動原理とするなら、未だ、その青い煌めきを、全身にまとっている。
かつての少年は、今も少年である。
インタビュワー:高梨 哲