■ 開発ハンドブック
基礎編1
2008年11月より、SoftBankよりモバイル向けウィジェットに対応した機種が提供されました。アップフロンティアでは「ソフトバンクモバイルウィジェット」サービスの開始に向けて、サンプルウィジェットを作成し、公開しております。本記事は、同サービスについてのご紹介と、ウィジェットの開発にあたってポイントとなったノウハウを公開することを目的としています。今後さまざまな企業、個人の方々が、モバイルウィジェットの開発を始めるにあたっての一助となれば幸いです。
それではまず、この「ソフトバンクモバイルウィジェット」サービスとは何か?という点について、主な特徴を挙げることから始めましょう。
■ソフトバンクモバイルウィジェットの特徴
<オープン環境>モバイルウィジェット開発に必要なAPI、エミュレータ等の仕様がオープンになっていることは、ソフトバンクモバイルウィジェットの大きな特徴のひとつと言えます。ドキュメント等の入手方法は後に述べますが、ソフトバンクが運営している開発者向けのサイトより無料で手に入れることができます。また、ウィジェットの基本仕様としてW3Cに準拠したXHTML、JavaScript1.3とFlashをサポートしており、これらの仕様も勿論オープンです。携帯独自の機能を実装するためにはソフトバンク独自仕様のAPIも用意されていますが、その習得にかかるコストは最小限のものと考えて良いでしょう。
<公開フリー>
誰もが、自ら作成したウィジェットを自由に公開・配布できます。これもモバイルウィジェットの大きな特徴のひとつです。携帯向けウィジェットとして先行しているau oneガジェットがありますが、現状ではコンテンツプロバイダとしての審査を通った後、いわゆる公式サイトでのみ配布が可能です。モバイルウィジェットは、独自に配布サイトを作成してウィジェットファイルの配布が可能となっています。そのため、ウィジェットの配布を考える企業・個人にとって、公開までの敷居は極めて低いと言えます。また、運用上必要となってくるウィジェットのバージョンアップも、自らハンドリングし易いという利点があります。
<待ち受け画面に貼れる>
作成・配布したモバイルウィジェットを待ち受け画面に常駐させることができます。配布サイトよりウィジェットをダウンロード、インストールした利用者は、自由に自分の待ち受け画面へウィジェットを貼り付けることができます。待ち受け画面に貼り付けられたウィジェットからも通信が可能なため、情報更新を含め、外部サイトと連携したさまざまな常駐ウィジェットが作成可能です。
<PCサイト構築の手法が使える>
PCサイト構築の一般的な手法である、XHTML、JavaScript、Flashが使用できます。対応しているJavaScriptは1.3なので少し古いですが、XMLHttpRequestもサポートしているためAjaxによる通信周りの実装が可能です。また、FlashはFlashLite3.0(PC向けFlash7相当)に対応しています。モバイル上で動くウィジェットであるため、利用可能なリソースサイズなどの制限はありますが、開発手法としてはPC向けのサイト構築手法がそのまま使えるというのは一つの特徴でしょう。
■モバイルウィジェットの仕様概説
先にも述べたように、モバイルウィジェットに関する仕様書は無償で公開されています。詳細についてはそちらを参照していただくことになるのですが、ここでは、ウィジェットの企画・開発においてポイントとなるであろうウィジェットエンジンの仕様をいくつか挙げてみます。・携帯画面サイズ
携帯端末に依存。1024×480などの大画面携帯も存在するが、ウィジェット表示に使用できる領域サイズについては、各機種ごとに確認する必要あり
・レンダリングエンジン:
Access NetFront Browser v3.4
・Flash:
Flash Lite3(PC向けのFlash 7、ActionScript2.0相当)
・JavaScript:
JavaScript1.3
・Ajax:
XMLHttpRequestサポート
・クロスドメイン通信:
JavaScript、Flashともに通信可能
・自動通信(ユーザーキー操作によらない通信):
JavaScript、Flashともに通信可能
・データの保存:
ウィジェット固有データ保存の仕組みあり
文字列のみ保存可能でMax64KByte
保存・取得APIがJavaScriptで提供されている
・画面の遷移:
通常画面←→最大画面の遷移が可能
ウィジェットの表示状態は大きく2つ(通常画面、最大画面)
通常画面で常駐し、ユーザクリックによって画面を最大化するといったユーザインタフェース
の実装が可能
Flashが動作するのは最大画面のみ



